2010年10月30日

ホメオパシー

中森です。

 昨夜も東京ジャズを録画していたのを見ていた。すでに年老いてしまったロバータ・フラッグとアル・ジャロウ。どちらも今だにすばらしいパフォーマンスを見せていた。ロバータ・フラッグの「Killing me softly with his song」「やさしく歌って」という邦題がついたこの歌は男性が歌うときにはwith her song と歌う。あなたの歌で私をそっと殺してね、という内容。そんな歌を枕もとで聴いてみたいものである。

 アル・ジャロウのAfter allも再び本人が歌うのを聞けるなんて思わなかった。実は僕はてっきりアル・ジャロウは亡くなってしまっていたものだと思っていたからである。
http://www.youtube.com/watch?v=vg14HPuXLOU

 若かったころ、バックパッカーで中近東からインドと周りフィリピンにまで帰ってきたとき、安宿に備え付けられていたテレビからフィリピンの男性歌手がチック・コリアのSpainを歌いだすのを映していた。それは出だしから、後半部にあるアドリブまでアル・ジャロウが歌ったものとまったく同じであった。そのことを周りにいたフィリピン人のおっさんに言うと。彼はフィリピンでは最高の歌手だ、彼がそんなことをするわけはない。と僕が言った事を信じようとはしなかった。
http://www.youtube.com/watch?v=Mf6u9SSsedk 

 僕はそれ以上何も言わなかったが、第三諸国のエンターテイメントとはきっとそういうものなのだろうと思ったものである。当時フィリピンはアキノ氏暗殺の余波もあり治安は安定しておらず混乱している様子が伺われた。エルサレムよりもインドよりもエジプトよりもフィリンピンの夜を歩くのが一番怖かったのでなるべく外に出ないようにしていた。身包みはがされて、どぶの中に浮かんでいても不思議はなかった。そんな時代のフィリピンでのことである。



 今日はホメオパシーについて書こうと思っていたのだが、なぜか調子が出なくてこのようなことから書き始めたわけだが。めっきり寒くなってしまったのも要因としてあるのだろう。

 ホメオパシーの事故により死者が出てから過剰反応とでも言うべき声明が日本助産師会を始めとして日本医師会と日本医学会日本統合医療学会、日本薬学会そして日本薬剤師会からそれに賛同する声明が出された。しかしこれは科学的に見ても納得がいく反応であり大学の教育を受けてきたものとして、ホメオパシーを理解する回路をもたないのが通常であろう。

 昨夜は、代替医療を批判する内容の本「代替医療のトリック」サイモン・シン&エツァート・エルンスト著を読んででいた。そこでまずホメオパシーとは次のようにかかれている。

 +-+-+-+-+-+-+-+
ホメオパシー

 「類が類を治療する」を理論的基礎とする病気の治療体系。ある症状を治療するためには、健康な人に大量に与えたときにそれと同じ症状を引き起こす物質を、ごく微量含むか、あるいは含まない薬剤を用いる。一人ひとりの患者に合わせた個別化治療を重視し、風邪から心臓病まで、たいていの病気は冶せると主張する。
 「代替医療のトリック」サイモン・シン&エツァート・エルンスト著

+-+-+-+-+-+-+-+-+-

 「ホメオ」とは「同じ」ということを意味し、毒をもって毒を制するとの考えから同じ症状をひきおこすものを薬剤としてもちいる。「パシー」はセラピーと同じく治療を意味する。ここまでは減感作療法を思えば納得がいくのであるが、上記の文にいささか奇妙な記述があるのに気がついたであろうか。「・・・あるいは含まない」この部分が科学の教育を受けてきた者にとってもっとも理解できない点である。実際ホメオパシーの薬として作られるレメディーという治療薬は薄めれば薄めるほど効果があるらしい。
 しかしながら、新興宗教のようにヨーロッパでは普及しているというからよく分からなくなってくる。

+-+-+-+-+-+-+-+
 ホメオパシーはここ数十年間でもっとも成長著しい代替医療のひとつであり、とくにヨーロッパでの成長ぶりがめざましい。フランスでは一九八二年から一九九二年までの十年間に、ホメオパシーの利用者数は総人口の十六パーセントから三十六パ一セントに急増し、ベルギーでは人口の約半数が日常的にホメオパシーに頼っている。こうした需要の増大にともない、ホメオパシーの施療者(「ホメオパス」と言う)を志望する人も増加し、通常医療に携わる医師たちのなかにさえ、ホメオパシーを学んで患者に施術しようと考える人たちがでてきた。イギリスに本部を置くホメオパシ一医師会には、そんな医師がすでに千四百人も登録されている。

「代替医療のトリック」サイモン・シン&エツァート・エルンスト著
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 ホメオパシーについてその後、批判的な論調でこの本は構成されていくのであるが、何よりも不思議なのは、エビデンスが存在するらしいということ。多くの科学的な素養のある医療従事者がホメオパシーによって治療を行っていること。大学ではホメオパシーの講座が設けられており、イギリスではホメオパシー専門の王立病院が存在することである。

 インターネットを調べていくと面白い記述に遭遇する。水の記憶についてである。この水の記憶という考え方は「化学的変化ではなく、物理的変化である」としたところにある。DVDを分析器にかけてもただのプラスチックであるとしか分からない。しかしそこには 膨大な情報が記録されている。

 水にはハードディスクのような性質があり、また物質と精神を融合させる役割もあるとして水にレメディーを混合し振り混ぜることで、水に何らかの記憶を持たすことができるとの考えから、現代科学ではまだ証明できない」だけでホメオパシーを治療方法の一つとして理解してもいいのかもしれない。

 ここで「ノーベル物理学賞を受賞しているブライアン・ジョセフソン博士」という人を登場させよう。名前はもちろん聞いたことがないので胡散臭く感じるのだがこの博士は江崎玲於奈博士とノーベル賞を共同受賞したというものだから彼が言うことはある程度信憑性はあるのだろう。

Wikipediaには次のように書かれている。
+-+-+-+--+-+-+-+
 ロジャー・ペンローズなどの量子脳理論では、脳内のマイクロチューブルの中で量子状態の崩壊が起こり、意識が生じるとされているが、ジョセフソンは心や生命を説明するためには、従来の量子力学を大幅に拡張するか、もしくは全く新しい理論、新しい物理学が必要であると主張する。現代の還元主義的量子論ではなく全体的な理論が必要であり、また言語・音楽などのように定式化できないものまで含むような理論も必要であるとする。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%BC%E3%83%95%E3%82%BD%E3%83%B3 Wikipediaより
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
 またブライアン・ジョセフソンは次のように語っている。
+-+-+-+-+-+-+-+-
 私は、精神が物質を生んだと考えています。私たちが宇宙だと考えているものより以前から、精神が存在していて、時間と空間は、この精神の中から、作り出されたのかも知れないと思います。
+-+-+-+-+-+-+-+

 現在のところキ印の烙印を押されないために、ホメオパシーを日本では否定しておいたほうが良さそうだが、ホントのところはよく分からない。




 最近本屋では売れているようで時々山積みになっているのを目にする本「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」橘玲著 が面白かった。飽きさせない本である。一箇所だけ抜き出してみよう。

+-+-+-+-+-+-+-
 二頭のチンパンジーを、真ん中をガラス窓で仕切った部屋に入れ、片方にキュウリを与えるとすごくおいしそうに食べる。ところがもう一方のチンパンジーにバナナが与えられると、いきなり怒り出して、手にしていたキュウリを壁に投げつける。さっきまであんなにうれしそうだったのに。
霊長類学者のドゥ・ヴァールは、こうした観察結果からきわめて重要な発見をした。平等はチンパンジーにとって、けっして譲ることのでぎない「基本的猿権」なのだ。
 ぼくたち人間も、「平等」に強いこだわりをもっている。人種差別でたくさんの血が流れるのも、バックパッカーがぼったくられたことに延々と文句をいうのも、同じ人間として平等に扱われていないと感じるからだ。

「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」橘玲著

+-+-+-++-+-+-



今日はそんなとこです



では





中森慶滋









posted by keijin at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/41536522

この記事へのトラックバック